どうして栄養医学が必要なのでしょう。

「他の医学との違い」

 現在の医学は対症療法であり、薬物療法と外科的処置などによって、身体全体には害を与えてもその局所的症状をより改善しようとするものです。強力な薬剤を開発し処方したり、病変した部位を切除したり、薬物を注入したり、或いはその他の科学的(化学的)治療をすることが図られています。医者として現在の症状を和らげるために副作用を覚悟で薬物を用いることはありうることですが、病気に対応できる体力を形成、維持する健康管理に患者の注意を促すことは欠かしてはならないことです。

現代社会は、働くこと、利益を上げること、効果を出すことに一生懸命で、自分の身体にも無理を強いて、そこから最大限の効果を持ち出そうとしています。「人の一生の心拍数は、どの人もほとんど同じであり、落ち着いて心拍数を少なく暮らす生活を生きれば長生きできるものだ」と言われることもありますが、短期間に身体を酷使して、そのために薬や食事を摂ろうとすることは無理なことです。